誰かが暮らしている世界
9月21日の時点で、アナーキーにはルールがあっても生命がなかった。世界にはモブが1体もおらず、チェストは何もしまえず、砂は宙に浮いていた。1週間で、この世界は生き返った。いちばん密度の濃い日には282の変更が入るほどの速さで。
石だったTNT
週はTNTから始まった。火打ち石が本物の4秒の導火線に火をつけるようになった。爆薬はその場に立ち、上には煙が渦巻き、消すことはできない。爆発に巻きこまれたTNTも続けて爆発する、連鎖だ。21×21×21の立方体、つまり一度に9,261本でテストしたが、サーバーは1ティックも遅れなかった。
ついでに笑える話がわかった。この日まで、TNTはワールドでもインベントリでもただの石に見え、音もまったくしなかった。今はTNTに見えて、音もする。買取屋で買えるが、安くはない。スターターのコインだけでは買えない。1日後には特殊な爆薬も登場した。普通のほぼ4倍強い「ブラストチャージ」と、黒曜石まで砕く「バンカーバスター」。そしてアナーキーの領地は、もう爆発から守ってくれない。
空っぽの世界
9月22日、いちばん大事なことを決めた。アナーキーはまるごとでしか出さない。イベント、ボス、特殊TNT、領地への襲撃まで、あるべきもの全部をそろえて。ロビーには専用のボタンと、コードで直接描いたポスターつきのカードができた。夕暮れ、崩れた塔、剣を手に向かい合う2人、爆発のクレーター。3つの目印は、モードの3つのルール。ここでは戦う、ここでは壊す、ここでは爆破する。
そして世界そのものを見て、どれだけ空っぽか気づいた。モブが1体も住んでいなかった。置いたチェストは何もしまえなかった。かまども、バケツも、流れる水もなく、畑は育たなかった。1日でそれが全部できた。バイオームごとの群れ、夜に来て夜明けに燃えるゾンビ、チェスト、樽、かまど、バケツと水、家、そして/tpa。
空から石
同じ日、アナーキーにワールドイベントができた。スケジュールで現れる9つの隠し場所。クリックすると5分後に隠し場所が開き、まわりには建てることも壊すこともできないエリアができる。それぞれ名前のあるレイドボス10体。炎の摂政から岩砕きまで。そして「赤熱の石」。「空から赤熱の石が落ちてきました — みんなで割りましょう!」 割るにはサーバー全体で1,000回の攻撃が必要だ。10分以内に割れなければ、ドロップは叩いた人たちで分ける。石のそばで死ぬと、自分の攻撃回数は消える。
水曜日、282の変更
9月23日は週でいちばん密度の濃い日。物理が生き返った。砂は落ち、切り倒した木の枝葉はもう永遠に宙に浮かず、苗木は木に育つ。経験値ができた。それまでアナーキーには1行もなかったのだ。プレイヤーは火と溶岩で燃えるようになった(前はまったく燃えなかった)。上にはバー、右にはスコアボード。翼は滑空できるようになり、クランにはレベルとチャット、ふつうのチャットは周囲100ブロックで聞こえるようになった。
何も壊せないスポーンマップに、ひとつだけ例外ができた。自動鉱山だ。8,712ブロックの立方体で、10分に1回埋め直される。決定は短かった。「自動鉱山は壊していい」。
声、ルーン、そしてオフハンド
9月24日、ゲームに新しい声が入った。動物の声133と、モンスターの声137。ひとつずつ先に聞いて選んだ。まるごと採用したもの、一部採用したもの、ホッキョクグマは作り直しに回した。新しいモンスターの声は古いものよりかなり大きかったので、すぐに音量をそろえた。(今はゲームの効果音はデフォルトでオフ。設定でオンにできる。)
同じ日、ルーンが登場した。「剛力のルーン」は食べると回復、大きな体力の上乗せ、耐性、火への耐性。「放浪のルーン」は近くのランダムな安全地点へ運ぶ。「瞬きのルーン」は弧を描いて飛び、落ちた場所へ自分が移動する。そして死から救う「最後の息吹のお守り」。真夜中までにプレイヤーにはオフハンドができた。それまでまったくなかったのだ。Fキーで左右の手を入れ替える。今のお守りは、まさにこの手から発動する。
ひとつの台の朝と夜
金曜日、9月25日は大きな転換の日。朝9時50分、付与の台がはじめて動いた。そして昼、こう言われた。「これを付与って呼ぶのはやめよう。強化にしよう」。そして台ではなく、スポーンの人物のところで経験値を使って手に入れることにした。たくさん経験値を注ぐほど、レアが出やすい。
夕方にはもう動いていた。スポーンマップの宝石細工師が、経験値でドラムを回す。出るのはふつう、レア、エピック、レジェンダリーの強化。出たものは個人ストックに入り、アイテムへの付与も同じ細工師のところでできる。同じ力2つは、ひとつ上のレベル1つに合体する。台は同じ夜21時26分に閉じた。12時間も動かなかった。


宝石細工師と調合師がこの姿になったのは10月3日。9月にはその場所に簡単な人物が立っていた。
同じ金曜日、弓がはじめて矢を放った。それまでキットは弓に「弓での射撃はまだゲームにありません」と正直な注意書きをつけて配っていた。スケルトンは、見てわかり聞いてわかるように弦を引くようになった。撃つ前に弓がきしんで震え、見ていれば矢をかわせる。武器には攻撃のチャージと照準の下のゲージができた。武器ごとに速さが違い、「拍に合った」一撃は地上からでもクリティカルになる。「ウォークロスボウ」と「ウォーハープーン」、そしてそれを使うモブも登場した。ハープーンを持つドラウンドと、クロスボウを持つ盗賊(今は追い剥ぎと呼ばれる)。そしてゾンビの「前に突き出した」腕が、ずっと……背中側に突き出ていたことがわかった。
「これ以外に、まだたくさんある?」
土曜日、9月26日、こう聞かれた。「これ以外に、まだやることたくさんある?」 公開までにアナーキーにあるべきもののリストを数え直した。451項目のうち195が完成、残りは大きな作業が40ほど。答えはひとこと。「全部」。つまりクエストも、鍵で開けるクレートも、ほかの全部も、公開のあとではなく前に作る。
そして作業は大きな単位で進んだ。同じ日、自前の名前の薬瓶ができた。「ホップの煮出し薬」「はつらつクワス」「オトギリソウの投げ瓶」ほか10種。そして2つの薬瓶を1つに混ぜて、両方の効果をもたせる調合師。鍵で開けるクレートが6つ並んだ。お守りのクレートは昼の間、「お守りはまだゲームにありません。鍵はとっておいて、役に立つから」と書かれて閉じていた。夕方にお守りが登場した。体力、速さ、ダメージ、防御を上げるオフハンド用のタリスマン31種。そしてクレートが開いた。さらに3章のクエストもできた。「ミラのアーカイブ」「トールヴァルドの前哨基地」「イルヴァの観測所」、それぞれ15の連続クエスト。
日曜日
日曜の夕方までに、新しい強化45種のうち42種が動いていた。「鉱脈掘り」は鉱脈をまるごと掘り、「伐採」は木を丸ごと倒し、「火渡り」なら溶岩が固まり、「小橋」で水の上を歩け、「猫足」は落下ダメージをなくす。ボス10体には、すでにそれぞれ8〜12の技があった。ベッドはリスポーン地点になり、TABのプレイヤー一覧にはランクとPingが出るようになった。
プレイヤーはまだ何も見ていない。この1週間分、700以上の変更は、5日後の10月2日にまとめて届いた。