自分で自分を作る世界
プロジェクトには最初からルールがあった。生成はなし、できあいのマップだけ。8月7日、それはひとことで解かれた。「生成やろう、うん、自前で」。1日もたたずに、Mypexのワールドははじめて自分で自分を作りはじめた。
「殴る相手がほとんどいない」
月曜日は、1週間並行して進めたものを全部まとめることから始まった。1日で500以上の修正。そしてすぐ、約束したもののうち本当に動くものを確かめた。いやなことがわかった。プレイヤーは17種のクリーチャー全部に勝てるが、そのうち14種はまったく反撃できなかった。オオカミやクモでさえ。怒りのしくみは書かれていたのに、一度もオンにされていなかった。結論は短かった。「殴る相手がほとんどいない。プレイヤー同士で殴り合うだろう。ボスはあとで作ろう」。その夜には、殴られたオオカミがやり返すようになった。
ついでに、子牛は2発で死に、大人の牛の肉を落としていたことがわかった。子牛の群れは牛の群れよりいい肉の供給源だった。今は子牛には子牛のドロップがある。
まるごと運んだマップ
8月5日、サバイバルのワールドに以前のMypexの本物のマップが入った。スポーン、PvPアリーナ、案内看板、そしてトランポリン。ブロックの上の板がプレイヤーを跳ね上げる。トランポリンは4種類で、金色のものは見ている方向へ飛ばす。マップには2,000個以上ある。それまで/spawnコマンドは横に427ブロック、下に137ブロックずれた場所、つまりマップの下の虚空へ連れていっていた。今はスポーンは正しい場所にあり、もう壁を向いていない。
同じ日、防具がはじめて機能した。8月5日まで、ゲームに防具の表はまったくなかった。ヘルメットも胸当ても飾りだった。今は身につけたものがダメージを減らす。でも攻撃を完全に無害にすることは決してない。PvPモードも登場した。自分の攻撃でも相手からの攻撃でも、どの一撃も10秒の戦闘をオンにし、次の一撃ごとにカウントがリセットされ、戦闘中のログアウトは死になる。カウントは画面に見える。そして死に言葉がついた。サーバーが、誰に何で倒されたかを伝える。
50件の苦情
水曜日から、ゲームを作ったことがある人なら誰でも知っている日々が始まった。自分たちで遊びはじめたのだ。5日間で50件ほどの短い苦情がたまり、それぞれ原因まで突きとめた。
ドアが開かなかった。しかも移したマップでは69%のドアが「折れて」いた。上半分が別の壁に掛かっていた。最高のツルハシでも石を掘るのは素手と同じくらい遅く、9.6秒。それが0.55秒になった。何もしていないのに手が震えた。下を見ると頭が上を向いた。しかも全プレイヤーで。ポーズを開いてもキャラクターは歩き続け、20ブロック以上も行ってしまった。はしごが登れず、すり抜けて落ち、フェンスは余裕で飛び越えられた。夜は目と鼻の先も見えなかった。どこに立っていても1.2秒ごとに風の音が押し寄せた。波が音そのものに焼きこまれていて、止める手段がなかった。そして壊した椅子は灰色の石として地面に落ちた。絵がほぼピクセル単位で一致していたのだ。
クリエイティブモードは別の話だ。「道具」タブには装飾ブロックが48個並んでいるだけだった。それらのブロックの英語名の中に「斧」を意味するaxeという単語が隠れていたのだ。6つのタブのうち5つは空だった。カタログを整理し、ついでにゲームに出てこない400以上のアイテムを隠した。
8つの鉱物と「どこで掘る?」という問い
8月7日、ゲームに新しい鉱物が8つ入った。128アイテム。鉱石、ブロック、インゴット、道具、防具。最初はレシピがなく、「新しいクラフトある?」という質問には正直に「ない」と答えた。一晩で168になった。でももっと深刻な問いがあった。地中に鉱石がないのに、どこで手に入れる? できあいのマップには鉱石が入っていない。
その夜、「生成はなし」のルールが解かれた。「生成やろう、うん、自前で」。先に言っておくと、8つの鉱物のうちゲームに残るのはあとで2つだけ。アメジストとイリジウム。でもそれはまだ1か月先の話。
1日もかからずに
許可から最初の生成された地面まで、1日もかからなかった。8月8日、新しいワールド「荒野」に、砂浜のある海岸、海、雪をかぶった山が現れた。3時間後には8つのバイオームと、それぞれの深さにある各鉱物の鉱石。ワールドの1列は0.15ミリ秒で作られた。
いちばん面白い発見をしたのは、検査ではなく上空からの画像だった。自動検査はすべて緑なのに、画像の海岸は「紙吹雪」のようにばらばらだった。2枚目の画像は、石と深層岩の境目が定規で引いたようにまっすぐで、ワールドの地面全体の下に薄い空洞の層があることを示していた。それ以来、ワールドを数字だけでなく目でも見ている。

8月9日、サバイバルのワールドの運命が決まった。「スポーンの領地だけ残して、その先は新しく生成して」。3回言われた。古いマップと新しい地面の継ぎ目はすぐ計測した。段差は平均23ブロック、最悪の場所で85。ジェネレーターをオンにすると、平らなワールドを前提にしていた自動検査が10個以上落ちた。ジェネレーターを止め、検査を書き直し、同じ日にまたオンにした。
ほかにも
サバイバル専用のハブ、つまり第1章のあの島は撤去した。「サバイバルのワールドにスポーンがある。もうハブはいらない」。共通ロビーはいつも正午になった。前はプレイヤーごとに時計が違い、ロビーは20分のうち7分暗くなっていた。空腹と食べ物ができ、メンバーのひとりがモデルを描いたケーキが3つ。チェストは2列のウィンドウになった。左が自分の持ち物、右がチェスト。かまどは8つのボタンのメニューではなく、本物のウィンドウになった。ダッシュは速くなり、しゃがみは腰からのおじぎになり、クリエイティブの飛行はクラシックになった。上へ、下へ、慣性なしで。